ジンジャーエール

辛口エールで一杯ひっかける

1623

J1アビスパ福岡が4/29のFC東京戦で今シーズン初勝利を飾りました。前回J1にいたのが2011年で実に1623日ぶりのJ1での勝利となりました。やったぜ。

ここに至るまで本当に色々ありました。J2での永い日々。財政危機。チーム存続さえ危ぶまれていました。経営体制の変更。そして日本サッカー界のレジェンド・井原監督の就任。からの1年での昇格。プレイオフは劇的すぎてもうホントに。

そもそも前回J1で戦った2011年はというと新燃岳の噴火で満足なキャンプができず。その後あの大震災…正直サッカーどころではなかったと思います。

そして今年。熊本地震がありました。なんかアビスパがJ1に上がる度に大災害が起きてるようで複雑ですが。

ここから巻き返してJ1残留を期待しています。ちかっぱい応援するつもりです。

 

さて、アビスパが各種メディアで頻繁に取り上げられるようになったのも井原監督の存在が大きいと思います。

今さら説明不要だと思います。日本サッカー界のレジェンド(2回目)

監督としてはまだ2年目と若手ですが、さすがに選手としてあれだけの実績を残された方。人間として一流のオーラを醸し出しています。

はっきり言って訳の分からないコンサルタントや胡散臭い経営者やなんちゃって学者が書いたような自己啓発本を1,000冊読むよりも井原監督のインタビューを聞く方が遙かに為になります。一流の人間の考え方を知ることができます。

僕が井原監督のイメージとして抱くのは「準備の人」ということです。

就任会見から普段のインタビューからJ1昇格を決めた際の意気込みからとにかく「いい準備をして臨みたい」と呪文のように唱えています。で、結果を見れば相当効き目のある魔法なんだなと思います。プレイオフ決勝の時なんて事前にリードされてる状況まで想定して練習してたと選手たちは証言しています。

ここでもう一つ井原監督の一流の考えが窺い知れます。それはリードされている状況、つまり最悪の状況を想定はするのですが、決して負けることは想定していないのです。あくまで最終的な結果を出すために最悪の状況を想定はするけどそれは勝つための準備の一つにすぎない。戦力差や資金力に差があっても「いい準備をしていれば結果はついてくる」と超ポジティブなのです。

僕はしがない個人事業主です。多くの人も大企業ではなく中小企業に勤めているのではないでしょうか。資金や設備が限られている中で競争を勝ち残っていかなければなりません。時々大企業のように潤沢な資金で広告が打てたらとか人海戦術が取れればとか最新の設備があればもっといいものが作れるのにとか思うこともあるでしょう。

今の僕もまだまだ力のない小さな存在です。

その小さな力で最大限の効果を得るには、徹底した事前の準備と最初から「ウチじゃ無理」と投げるのではなくむしろ「ウチならできるでしょ」とブレずにやり切ることだと考えています。

実際井原監督も結果が出ない時期にやり方を変えたりはしたけど芯の部分はブレずにやってきたと明言しています。

 

特別難しいことを言ってるわけではないんですよね。シンプル。

分かりやすい。このあたりも一流の証だと思います。変な理屈付けをして自分を権威づけようとするのではなくごくごく当たり前のことを当たり前にしているんだよ、と。

ということで僕も「入念な準備」と「最悪の状況を想定し備えはするけど、最悪の結果になるとはこれっぽっちも考えない」という井原式思考を実践していきたいと思います。

で、アビスパ。次はホームで勝利を!!